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SEASONS


厳しい冬の後、東北の春は一気に訪れます。ばっけ(ふきのとう)が春の訪れを告げると、次々と春の花が咲き乱れます。椿・水仙・梅・桜が次々に、時には同時に咲き乱れ、まさに桃源郷のよう。川沿いの新緑の芽吹きも眩く、日々景色が変わっていくのを感じます。
ふきのとう、よもぎ、たらの芽、こごみ、筍など山の幸が食卓に並びます。
水田は水をたたえて輝き、農家は野良仕事に忙しくなります。

水田の緑色が増し、草々が勢い付く夏。
初夏の蒸し暑い夜、ほんの2週間ほどの間、川辺の蛍が目を楽しませてくれます。
伊豆沼や長沼は蓮の葉と花で埋め尽くされ、水辺には黒や青のトンボがひらひらと舞います。
真夏でも山の中の川辺は爽やかな風が通ります。
畑にはトマトやなす・きゅうりなどの夏野菜が食べきれないほど次々と実ります。

収穫を待ちわびた田んぼには黄金色の稲穂が垂れます。
稲刈りの後、米を天日干しする農家の田んぼには、ほんにょやはせがけが見られます。
新米が食卓に上り、大根・白菜・里芋などの入った芋煮汁が美味しい季節です。
稲刈りを終えて、田んぼがさみしくなる頃には山の木々が赤や黄色に染まります。

山の木が葉を落とし、人々も家に籠ってうら寂しい季節。一方で水辺には渡り鳥がにぎやかに集います。朝には白鳥や雁が一斉に飛び立ち、近くの田んぼの落穂拾いに出かけます。夕方には水辺に帰る雁の群れが薄暗くなった空に映えます。
雪が積もるとうら寂しい景色が一転、銀世界へと姿を変えます。
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